都市再生機構(UR)と東京地下鉄(東京メトロ)は10月14日、虎ノ門ヒルズ西側の桜田通りに設置する日比谷線霞ケ関~神谷町間の新駅(東京都港区)構想について、東京オリンピック・パラリンピック開催までに使用を開始すると発表した。
日比谷線の新駅は今年9月、東京都が発表した「東京都長期ビジョン(仮称)」の中間報告で盛り込まれた。10月10日には、国土交通省や東京都、UR、東京メトロなどの関係者で構成される東京都心・臨海地域都市再生緊急整備協議会で、東京都心・臨海地域(環状第二号線新橋・虎ノ門周辺地区)の整備計画が決定。「地下鉄日比谷線新駅整備事業」や「地下鉄虎ノ門駅・神谷町駅改良事業」などを「都市の国際競争力の強化のために必要な都市開発事業」に位置づけた。
URと東京メトロの発表などによると、日比谷線新駅整備事業はURが事業主体となり、東京メトロは新駅の設計・工事を受託するとともに、使用開始後の運営管理を行う。事業の実施期間は本年度から2022年度まで。両者は今後、関係機関や周辺の都市開発との連携・調整を図りながら新駅の整備を進め、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックまでに使用を開始することを目指す。最終完成は2022年度を予定している。
銀座線虎ノ門駅と日比谷線神谷町駅の改良事業は東京メトロが事業主体となり、虎ノ門駅は出入口の新設やバリアフリー整備、神谷町駅はバリアフリー整備を行う。事業期間は本年度から2019年度まで。