フォルクスワーゲングループジャパンは電気自動車(EV)『e-up!』を2015年2月1日、同『e-ゴルフ』を2015年半ばから販売を開始すると発表した。
このうちe-up!の納車は2015年半ばになるという。販売開始から納車までタイムラグがあることについてVWジャパンの庄司茂社長は「CHAdeMO対応に万全を期そうというのが我々の考え方」と明かす。
その理由として「CHAdeMO充電器は今、日本に27社メーカーがある。それぞれ少しずつ出力する電気の内容が違う。しかも27社あるのに対して、一番古い充電器はすでに(製造から)6~7年経過しているものがある。充電器もだいたい3年くらい経つとだんだん(仕様が)変わってくる。それを全部対応できるようにしようという判断に改めてしたので、少し時間がかかった」としている。
さらに「コンボタイプがベースだったものをCHAdeMOに対応させようとしたので、時間がかかるというのはある程度読んでいたが、いざやってみたら全部のステーションで試さないとおっかないということがわかった。お客様にこれとあれはだめですとはいえないので、携帯電話と同じようにどこでも充電できるようにしてからお客様に出そうという発想」と付け加えた。
e-up!、e-ゴルフともCHAdeMOと普通充電の2つの充電ポートを標準装備している。CHAdeMOの充電ポートはボディ右側面、ガソリン仕様車の給油口と同じ位置にある。またe-up!の普通充電ポートはボンネット内側に、e-ゴルフはフロントエンブレム内部にそれぞれ備えている。