JR東海は10月10日、台風18号の影響で運転を見合わせてきた富士~興津間のうち、富士~由比間で運転を再開した。由比~興津間は引き続き運転を見合わせているが、11日から代行バスを運行する。
同社が発表した10月11日以降の運行計画によると、熱海~富士間は通常の5割程度の本数で運転し、富士~由比間は約40分間隔で運転する。線路内に土砂が流入した由比~興津間は引き続き運転を見合わせるが、由比駅の一つ手前にある蒲原駅から興津駅まで、バスによる代行輸送を実施する。興津~島田間は通常の5割程度の本数、島田~豊橋間はほぼ正常通り運転する。
特急『ワイドビューふじかわ』と寝台特急『サンライズ瀬戸』『サンライズ出雲』は引き続き、全列車が全区間で運休する。
蒲原~興津間の代行バスの運行本数は、下りが蒲原駅発5時45分~23時05分の27本、上りが興津駅発5時25分~23時40分の32本。所要時間はおおむね40分程度となる。蒲原・興津両駅とも駅前広場から発着し、途中の由比駅には停車しない。由比駅から興津以西に向かう場合は富士行きの上り列車に乗車し、蒲原駅で代行バスに乗り換える必要がある。
シャトルバスと東海道新幹線による富士~新富士~静岡間の代行輸送も、引き続き実施する。由比~興津間を含む定期券と回数券を所持している人や、同区間を含む乗車券を10月5日以前に購入した人に限り、特急券を別に購入することなく東海道新幹線新富士~静岡間を利用することができる。
このほか、東海道新幹線三島~静岡間で運転している回送列車を当面の間、『こだま719号』として祝日を除く月~金曜に営業運転する。運行時刻は三島7時05分発~新富士7時15分発~静岡7時26分着。普通車は全車自由席とし、グリーン車は利用できない。
JR東海は、被災した場所の仮復旧作業が順調に進めば10月20日に運転を再開できる見込みとしている。