東海道本線は台風18号の影響で、由比~興津間(静岡市清水区)の線路内に長さ約40mの土砂が流入した。JR東海は同区間を含む富士~興津間の運行を見合わせている。この代行輸送として、10月8日から静岡県富士市内の富士駅と新富士駅を結ぶシャトルバスが運行をはじめた。
8日現在、シャトルバスは富士急静岡バスや富士急シティバスなど富士急行系列の3社と、地元のシンフジハイヤーが運行。新富士駅で東海道新幹線に連絡し、富士~静岡間の迂回(うかい)ルートを構成している。
富士急行の担当者は「通常、富士駅と新富士駅の間は1時間に2本の運行だが、8日からはシャトルバスをあわせて10分間隔でバスを走らせている。初日(8日)は9時前後に40人ほどの乗車があったが、昼は落ち着き始めた」と話す。今回はじまったシャトルバスは「チャーター便なので、ルートは道路の混雑状況にあわせて適宜変更する可能性もある」という。
また、シンフジハイヤーの担当者は「朝、大型観光タイプのバスを2台、同区間に送り込んだ。利用者の状況にあわせて対応していく」と話していた。
JR東海の発表によると、シャトルバスの初発は富士駅が6時30分、新富士駅が6時45分。最終は富士駅22時50分発、新富士駅23時25分になる。