【パリモーターショー14】メルセデス-AMG GT、初公開…AMGはスポーツカーブランドへ

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メルセデス-AMG GT(パリモーターショー14)
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ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツは10月1日、パリモーターショー14のプレビューイベントを開催し、新型スポーツカーの『メルセデス-AMG GT』をワールドプレミアした。

メルセデス-AMG GTは、生産終了を発表した『SLS AMG』に代わって、AMGが開発を進めてきた新型車。SLS AMGのスーパーカー・セグメントではなく、ポルシェ『911』クラスとのスポーツカーとの競合を狙う。

メルセデス-AMG GTには、新開発の4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。このエンジンは、「AMG M178」型と命名。メルセデス-AMG GTのために開発した専用ユニットとなる。現在、メルセデスベンツAMGの主力エンジンは、排気量5461ccのV型8気筒ツインターボ。これに対して、メルセデス-AMG GTのエンジンは、排気量が1479cc少ない。

排気量は3982ccで、2個のターボで過給。AMGのV8エンジンとしては初めて、ターボチャージャーをVシリンダーの内側に装着。SLS AMG同様、ドライサンプ方式を採用。エンジン単体重量は209kgで、メルセデスベンツによると、セグメントで最軽量という。直噴のブルーダイレクト技術の導入などにより、排出ガス性能はユーロ6を満たす。

この4.0リットルV型8気筒ツインターボには、2種類のチューニングが存在。ベースグレードのメルセデス-AMG GTは、最大出力462hp/6000rpm、最大トルク61.2kgm/1600-5000rpm。0-100km/h加速4秒、最高速304km/hのパフォーマンスを実現する。

高出力版のメルセデス-AMG GT Sは、最大出力510hp/6250rpm、最大トルク66.3kgm/1750-4750rpm。0-100km/h加速3.8秒、最高速310km/hと、世界屈指の動力性能を達成した。

トランスミッションは7速デュアルクラッチの「AMGスピードシフトDCT-7」で、トランスアクスルレイアウトを採用。アルミスペースフレーム構造により、車両重量は1540kg(ベースグレード)に抑えられる。前後重量配分は47対53。タイヤサイズは、フロント255/35R19、リア295/35R19で、「GT S」は265/35R19、リア295/30R20。GT Sでは、リアアアクスルに電気式のディファレンシャルロック機構が組み込まれる。

10月1日、フランスで開催されたパリモーターショー14のプレビューイベントには、ダイムラーのメルセデスベンツ乗用車研究開発担当、トーマス・ウェバー取締役が登壇。「メルセデス-AMGを世界で最も望まれるスポーツカーブランドにしたい」と述べ、メルセデス-AMG GTを、AMGブランド成長のための中核モデルに位置付ける意向を示している。

《森脇稔》

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