気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年9月24日付
●米、シリアで空爆「イスラム国」拠点、中東5カ国と(読売・1面)
●鉄道事業海外に活路、独で見本市、日本勢技術アピール(読売・9面)
●感染2万人超え予測、WHO、エボラ熱、11月までに(朝日・9面)
●世界気象機関警告動画を公開、2050年紅葉見ごろはXマス(毎日・2面)
●中国贈賄事件にトヨタ合弁関与、経済誌報道(毎日・9面)
●対策強化前より事故増加の一途、危険ドラッグ(東京・1面)
●気候サミット開幕、温暖化対策1.4万人育成 首相、支援を表明(日経・1面)
●軽に自動ブレーキ搭載、日産・三菱自(日経・7面)
●車ナンバーのカバー禁止、事件追跡に支障、来年に法改正案(日経・38面)
ひとくちコメント
世界162カ国のトップが地球温暖化の防止策を話し合う「国連気候変動サミット」が米ニューヨークの国連本部で開幕。安倍首相も参加し、「日本政府が今後3年間で、発展途上国で地球温暖化対策を担う人材を1万4000人育てる」という新たな支援策を表明したという。
ただ、自動車産業などとも関係の深い温暖化対策の新たな国際枠組みで、日本が目指す温室効果ガスの削減量などを示す具体的な時期は「出来るだけ早い提出を目指す」としただけで、明言を避けたそうだ。
きょうの各紙が「温暖化対策1万4000人育成」(産経)など報じているが、東京は「首相、削減目標示さず」とのタイトルで、時事の配信記事を取り上げている。
こうした中、2050年の気候がどうなるのか知ってもらおうと、世界気象機関(WMO)が世界各地の気象予報番組を動画サイトYouTubeで公開し、話題となっている。
きょうの毎日などが伝えているが、日本からは、NHKの気象キャスターで気象予報士の井田寛子さんが2050年9月23日の気象を予報。「お彼岸になっても、仙台、東京、名古屋で厳しい暑さが収まらない。熱波の影響で京都の紅葉の見ごろはクリスマスごろになりそう」と話している。また、猛暑の続く日本列島にスーパー台風が接近し「大雨に最大級の警戒をしてほしい」とも述べている。
日本の気候は「暑さ寒さも彼岸まで」と、古くから語り継がれているが、温室効果ガスの排出量が今のペースで増え続けると「ホワイトクリスマス」も死語になりそうだ。集中豪雨など最近の異常気象を考えると、妙に説得力のある仮説でもある。