ボルボ S60/V60の特別仕様車、人気の付加装備を安価提供で販売増に期待

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ボルボ・V60 T4 R-DESIGN PLUS
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  • ボルボ V60 T4 ラグジュアリーエディション
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ボルボ・カー・ジャパンは『S60/V60』の特別仕様車、『T4 R-DESIGN PLUS』と、『LUXURY EDITION』の販売を開始している。

「この特別仕様車は価格を前面に訴求したクルマだ」とは同社コーポレート・コミュニケーション部の相良賢一さんの弁。「ボルボはめったにお買い得と自分ではいわないが、4月以降、若干の台数減少に対し、インパクトのある商品のアイディアを考えた。また、9月は決算月のディーラーも多いので、その販売を盛り立てるのが狙いだ」という。

5月23日にエレガントな特別仕様車、LUXURY EDITIONを発売。「S60で400万円を切る値段(S60 399万円、V60 419万円)で、レザーシートと安全装備をふんだんに搭載したクルマを出したところ、非常に反響が良く、手ごたえがあった」と相良さん。

ただし、ユーザーの中には、「T4 R-DESIGNでこういうクルマがあったらという声や、販売サイドからもT4 R-DESIGNは売れ筋のクルマなので、こちらからもこういった仕様への要望があった。そこで急きょ企画をし、このクルマの販売を開始したのだ」と背景を語る。T4 R-DESIGN PLUSの価格はS60で459万円、V60は479万円だ。

これら特別仕様車は、台数や期間の限定ではない。相良さんは、「新しいドライブトレインを搭載したT5が登場したが、主力はT4エンジン搭載のクルマと考えており、今後も販売は継続する」とし、今回の特別仕様車が在庫整理等の目的ではないことを強調する。

相良さんは、T5も更に販売は増やしていきたいとしながらも、「競合車では400万円台前半からスタートするクルマや、排気量も1.6リットルのクルマもある。我々のT5エンジンは2リットルで、245馬力、350Nmと、エントリーレベルだとパワフルすぎることから、そこまでいらない代わりに、もっと求めやすい価格で、気軽に乗れるようなグレードが欲しいという声が少なからずある。そこで、T4、T5の両方を今後もカタログモデルとし、さらに3リットルのT6も含め3本立てで販売を継続する」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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