18日、22回目となるジャカルタモーターショー(インドネシア国際モーターショー)が開幕した。会場はジャカルタ・インターナショナル・エキスポ。トヨタ、ダイハツを筆頭に日本車のシェアが9割超という成長市場で、各社はエコカーからハイエンドモデルまで最新のラインアップを展示、熾烈な販売競争を繰り広げる。
販売台数の3割強を占める王者トヨタは、主力ミニバン『アバンザ』の派生モデルなどを全面アピールすると同時に、燃料電池車『FCVセダン』や『FT-1コンセプト』など未来のクルマ像を提案する。ダイハツは新型『コペン』を目玉に、小型車のコンセプトモデルなどを出展。スズキは『ワゴンR』(アジア専用車)の派生車種を発表し、圧倒的な人気のミニバン(MPV)市場でのシェア拡大をめざす。マツダは日本でも発表されたばかりの『デミオ』をモーターショーとして初出展。プレミアムコンパクトとして新たな市場形成にチャレンジする。
ホンダ『HR-V』(日本名:『ヴェゼル』)をはじめ、トヨタは『RAV-4』、日産は『エクストレイル』とSUV(多目的スポーツ車)をステージのメインに据えているのも今回のショーの特徴といえる。ミニバンやLCGC(低価格で燃費効率の良い小型車)のラインナップ展開が一服し、高付加価値車への需要も高まりつつある。次の主流となるか、今後の市場動向に注目だ。
また1割弱のシェアの中でひしめきあう、プレミアムブランドの出展も見逃せない。ドイツからはメルセデスベンツ、BMW、アウディの3強がほぼフルラインアップに近い展示をおこなう。フォルクスワーゲン、ルノー、アルファロメオ、ジープ、シボレーなど欧米メーカーもブースを構える。また日産の高級車インフィニティも『Q50』(日本名:『スカイライン』)をお披露目する。
乗用車29ブランド、商用車7ブランド、さらにサプライヤーやアクセサリーメーカー286社が出展する。昨年は37万人が来場、さらなる集客をめざす。一般公開日には会場での車両販売もおこなう。会期は28日まで。