全日本ロードレース選手権第6戦が9月14日、オートポリスサーキットで開催され、JSB1000は中須賀克行(ヤマハ)が今季2勝目を飾った。レースは、波乱の幕開けとなった。オープニングラップの最終コーナーで2台が接触するアクシデントが発生。マシンが炎上しレースは仕切り直しとなる。18周から14周に短縮されて再スタートを切った決勝。ポールポジションの中須賀は、3番手で1コーナーをクリア。序盤は柳川明(カワサキ)の背後につけタイヤをマネジメントしていく。トップグループは6台で形成されていたが、10周目の1コーナーで中須賀は柳川をかわしトップに立つと一気にスパートをかける。その直後に渡辺一樹(カワサキ)、そしてポイントで追っている高橋巧(ホンダ)が転倒し脱落。トップグループは4台に絞られる。中須賀は13周目にこのレースのファステストラップをマークし、2番手以下を引き離していく。これで勝負あったかと思われたが、ラストラップには背後に津田が迫ってくる。中須賀は、勝負どころをしっかり抑え津田に付け入る隙を与えない。最終コーナーで津田が勝負に出るも、これを抑えきりトップでゴール。冷静にレースをコントロールし、今シーズン2勝目を挙げた中須賀はランキングトップに浮上、3年連続5度目のタイトル獲得に向けて前進した。■全日本ロード 第6戦(JSB1000)1位:中須賀克行(ヤマハ)2位:津田拓也(スズキ)3位:柳川明(カワサキ)4位:山口辰也(ホンダ)5位:加賀山就臣(スズキ)6位:生形秀之(スズキ)■ポイントスタンディング1位:中須賀克行(ヤマハ)109P2位:高橋巧(ホンダ)105P3位:津田拓也(スズキ)94P4位:柳川明(カワサキ)70P5位:渡辺一樹(カワサキ)69P6位:加賀山就臣(スズキ)68P