東京電力は、英国BPグループのBPシンガポールとの間で、LNG購入契約を締結したと発表した。
今回の契約に基づき、東京電力は2017年4月から17年間、年間最大約120万トンのLNGをBPシンガポールから購入する。
今回の契約では、BPグループが保有する複数のLNG供給源から、BPシンガポールを通じてLNG供給を受ける「ポートフォリオ契約」をLNG長期契約として初めて採用した。
「ポートフォリオ契約」では、BPシンガポールが、様々な供給地域からLNGを受け入れるため、東京電力としても調達先が多様化でき、安定した調達が可能となる。
また、今回の契約では軽質LNGと天然ガス連動価格(ヘンリーハブ)を導入、東京電力が目指している競争力のあるLNG調達を実現する。
東京電力は、軽質LNGの導入を進め、将来的に調達数量の半分程度、最大年間1000万トンまで拡大し、供給源や価格指標の多様化を進めため、米国産LNGを含む複数の供給源を検討してきた。今回の契約により合計で年間約200万トンの軽質LNGを確保した。