マツダは9月11日、7年ぶりに全面改良した新型『デミオ』の予約販売を開始した。独自の低燃費技術SKYACTIVを全面搭載するとともに、1.5リットルディーゼルエンジンを新たに設定したのが特徴。消費税込み価格は135万~219万2400円。
デミオの属するコンパクトカークラスはハイブリッド車の人気が高いが、パワートレイン開発本部の仁井内進副本部長は「車として見た時に競合他車に負けるような車には絶対なっていない。走る、止まる、曲がる、それからスタイリング、内装も含めて、本当にこんなコンパクトカーがあったのかと思える商品になっているので、そこは自信を持って我々は戦っていける」と強調する。
デミオの1.5リットルディーゼルエンジンエンジン搭載車のモード燃費は30km/リットルと、競合するハイブリッド車の数値には届いていないが、井内副本部長は「実用燃費で十分戦っていける」と語る。
というのも「(比較サイト)『e燃費』のデータではアテンザクラスのハイブリッドとディーゼルを比較すると、ディーゼルの方が良いという評価が出ている。内燃機関をしっかりやれば実用燃費は良くなる。我々のディーゼルの方が良いということがだんだんと知れわたっているので、それを実際に感じて頂ければ、その輪は広がっていくと思う」と説明。
さらに「ハイブリッドは高速道路でロングドライブすると決して燃費が良いわけではないということは、実際にハイブリッドに乗っているお客様自身が一番よくご存じだと思う。一旦はハイブリッドを買ったけれども、また内燃機関に戻ってきているというトレンドが日本市場の中にもある。そういう意味で本当にユーザーの皆さんの方が価値をしっかり判断され始めていると思う」と自信をのぞかせた。