【マツダ ロードスター 新型発表】「オーナーが我々のブランドを作る」…藤原常務インタビュー

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マツダ 常務執行役員の藤岡清志氏(ビジネス戦略・商品・デザイン・コスト革新担当、R&Dリエゾン室長)
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  • マツダ ロードスター THANKS DAY in JAPAN
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9月4日、新型『ロードスター』を、東京/モントレー/バルセロナの世界3か所のファン参加型イベントで世界初公開したマツダ。同車の商品企画などを担当した常務執行役員である藤原清志氏に話を聞くことができた。


----:マツダにとって、ロードスターはどのような存在なのでしょうか?

藤原清志氏(以下敬称略):ロードスターは、ファンとのつながりが一番濃いクルマなので、私たちが将来、考えているブランド経営みたいな話に一番近いモデルだと思っています。

結局、ブランドというのは我々が作るのではなく、お客様が作るもの。お客様が何と思って、それを口にして言ってくれるか? 行動してくれるか? だと思います。25年間ずっとファンでいたり、まだ(初代)NAロードスターを持ってくれている人たちというのは、たぶんマツダへの思いが一番強いわけですね。この気持ちをずっと持ち続けてもらえるような会社になりたいという思いがあって。そういう意味では、最も大事にしたいクルマであり、お客さんを大事にしたいモデル。ロードスターは、我々の心の中心にあるものだと思いますね。

----:だからこそビジネス的に難しくても、やめるわけにはいかない?

藤原:いかない! 水戸黄門の印籠みたいなもので、それをずっと経営陣に見せていました(笑)。「いいんですか? これをやめたらファンが逃げますよ。逃げたら我々がやろうとしている経営はたぶん崩れてきますよ」というのが、私がずっと言いたいこと。経営陣を脅しているわけですけど(笑)。

----:マツダとして大事な存在ということですが、それが他のモデルにどう関係するのでしょうか?

藤原:ロードスターは、初めてクルマを買ったお客さんでも、すごく慣れてレースができるような人でも楽しめるんですね。腕が未熟な人でも、未熟な領域で楽しめる。腕が上がれば違うレベルで楽しめる。幅広いお客様に走る喜びを提供できるクルマなんです。我々は、それがやりたいんですよ。我々が作るどのクルマについても、どのレベルのお客様にも、走る喜びを提供できるようなクルマを作りたい。人馬一体と言っていますが、それをすべてのマツダのクルマに入れることが我々の目標です。そうすれば、我々のクルマを買ってくれる人は、みんな楽しいはずなんですね。

----:そうなるとロードスターだけでなく、『デミオ』も『アクセラ』もすべて楽しい。つまりロードスターのオーナーのようにマツダを愛するようになる。つまり、全車のロードスター・オーナー化を狙っているわけですね。それがブランド経営だと。

藤原:そうです。それはお客様がそう思ってくれて、それを口に出していただければ、それだけで我々のブランドはできていくわけです。我々が作るわけじゃない。お客さんの声でできる。デミオに乗られても、アクセラに乗っても、『アテンザ』に乗られても、それぞれに走る喜びがあるはず。感じられると思いますよ。

----:思い返せば、昔からマツダはスポーツカーに対して“走る喜び”と言っていましたが、全部モデルに走る喜びをというのは、いつ頃から出てきたのでしょうか?

藤原:我々は「サスティナブル・ズームズーム宣言」を2008年にしたんですけれど、それは「マツダ車をご購入いただいたお客様のすべてに、走る喜びと優れた環境と安全性能を提供します」ということだったわけです。だからハイブリッドではなく、ディーゼルを作ったり、ガソリンエンジンも、もっとナチュラルに走れるように、SKYACTIVを開発したりしてきました。その流れは続いていて、シャシーもボディもその考えのもとに進めていくわけですね。『CX-5』から始まったシリーズを、我々は第6世代と呼んでいますが、そのCX-5以降は、どのクルマに乗っていただいても、人馬一体を感じるはずなんです。そのクルマに2~3年乗って、次に他の会社のクルマに乗ると、たぶん「おかしいな?」となるでしょう(笑)。そういうマジックをかけているわけです。

----:なるほど。そのマジックのヒントがロードスターだったのですね。

藤原:それが、我々が25年間お客様に乗っていただいたロードスターから学んだこと。たぶん彼らはNAロードスターを手放せないんですね。いろいろなクルマが出ても、ずっとお持ちでしょ。走る喜びを、すごく感じてもらえているから。それを我々はファンの方々から教えてもらったんですよ。「そういうクルマをマツダ社は作れ!」というメッセージと受け取ったんですね。どのクルマにおいても。つまり、お客様の方から教えてもらっていることがたくさんあるんですよ。
《鈴木ケンイチ》

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