川崎重工業は、セントラルヘリコプターサービス向けに「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」を納入したと発表した。
「C-2型」ヘリコプターとして国内29機目の納入で、救急救命用のドクターヘリとして運用される。主な装備として自動操縦装置、エマージェンシー・メディカル・サービス(EMS)キットを装備する。
川崎式BK117は、川崎重工とエアバス・ヘリコプターズ(旧メッサーシュミット・ベルコウ・ブロウム)が共同開発したヘリコプターで、物資・人員輸送、消防・防災、警察、ドクターヘリなど多用途に活用される中型双発機。
BK117は、機体後部に大きなクラムシェル・ドア(観音開きドア)を備え、患者の搬出入が容易なことや、機内での医療行為を施しやすい広いキャビンスペース、コンパクトなボディと機動性の高さなどが評価され、救急医療専用機として世界で使用されている。
BK117は、国産ヘリコプターとして1983年の初号機納入以来、改良を重ね、川崎重工納入分だけで163機、エアバス・ヘリコプターズ納入分を合わせると全世界で約1100機以上納入した実績を持つ。