フロスト&サリバンは8月19日、電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池に用いられる化学品・材料の世界市場が2020年までに高い成長が予測されるとの分析を発表した。
フロスト&サリバンが新たに発表した「電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池用化学品および材料の世界市場分析」によると、EV向けリチウムイオン電池に用いられる化学品および材料の世界市場は2020年にかけて高い成長が見込まれており、同市場規模は2013年の3億8190万米ドル(約392億円)から2020年に76億米ドル(約7800億円)に到達する予測となっている。
リチウムイオンはその性能と安全性から、EV向けの最適なバッテリーとなっており、2020年以降には、リチウムイオン電池をしのぐ次世代のEV向け化学電池や素材の誕生も期待される。
同社の化学・素材・食品・原料部門のコンサルティングアナリストであるカミロ・カスタネーダ氏は、「電動パワートレインに向けた期待や法的拘束力を持つ新たな燃料基準、リチウムイオン電池技術の進化は、OEMによるパワートレインを活用した自動車製造をさらに促進するものとなる。これによって、EV向けリチウムイオン電池に用いられる化学品および材料の世界市場は、早いペースでの成長が予測される」と述べている。