三菱みなとみらい技術館は、今年2月にリニューアルした体験展示コーナー「トライアルスクエア」(スペース・プロジェクト)が、キッズデザイン協議会が主催する「第8回キッズデザイン賞」の経済産業大臣賞(子どもの未来デザイン感性・創造性部門)を受賞した。
今回の受賞は、日本の科学系博物館では初めて国産3Dプリンターと設計体験を組み合わせた、近未来の月面資源採掘船の開発に挑戦するプログラム「スペース・プロジェクト」が高い評価を受けた。
受賞したプロジェクト「三菱みなとみらい技術館トライアルスクエア(スペース・プロジェクト)」は、三菱重工業広報部と、同プログラムの展示企画、デザイン・施工に参画した丹青社とともに受賞したもの。経済産業大臣賞は「子どもの未来デザイン感性・創造性部門」の受賞プロジェクトのうち、最も優れていると評価されたものに授与される優秀賞。
スペース・プロジェクトは、「2020年に月で夢の鉱物が発見された」との設定に基づき、最大12人の体験者が、月面資源採掘船を開発し、それを使った採掘活動を体験できるプログラム。ものづくりのプロセスが学べ、3Dプリンターで月面資源採掘船を製作することができる。
審査では、子どもの感性を育てるのにふさわしい「本物感」を備えているデザイン体験プロジェクトである点が評価された。
キッズデザイン賞は、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の実現・普及に向け、2007年に創設された顕彰制度。経済産業省が後援しており、今回は272件が受賞した。