JR東日本はこのほど、東京~上野間に建設した新しい線路「東北縦貫線」の試運転を開始した。7月29日未明に営業用車両を用いた試験走行を初めて実施。8月1日からは日中の試運転も始まっている。
東北縦貫線は、上野駅(東京都台東区)をターミナルとしている宇都宮・高崎・常磐線と、東京駅(千代田区)をターミナルとしている東海道線の線路を接続する線路。上野駅から秋葉原駅付近までは宇都宮・高崎・常磐線の引上線を改良し、その先は東北新幹線の直上に高架橋を建設。神田駅を過ぎたところで東海道線の引上線に入り東京駅に至る。
営業運転での使用開始は2014年度末の予定。同線の整備により宇都宮・高崎・常磐線の列車が東京駅に乗り入れるとともに、東海道線との直通運転を行う。直通列車の運行系統名は「上野東京ライン」になる。
8月4日の試運転は約15分間隔で東京~上野間を往復。普通列車で運用されているE233系電車と、旧国鉄時代に導入された185系特急型電車が使われていた。今後は常磐線の普通列車で運用されているE531系電車などの試運転も行われるとみられる。