世界最速のEVスポーツ、SP:01…開発が最終段階に

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デトロイトエレクトリック社のSP:01の開発プロトタイプ車
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米国のデトロイトエレクトリック社は6月18日、量産車として世界最速の性能を備えたEV、『SP:01』の開発が、最終段階にあると発表した。

デトロイトエレクトリック社は1912年、米国ミシガン州デトロイトに設立された老舗メーカー。当時としては、画期的な電気自動車を生産していた、EVのパイオニア的存在。しかし、1930年代に会社は消滅している。

2008年、英国ロータスエンジニアリングの元CEO、Albert Lam氏らによって、デトロイトエレクトリック社が復活。新生デトロイトエレクトリック社が送り出す最初のEVとして、SP:01は2013年春、上海モーターショー13で初公開された。

ところが、SP:01の発売は、予定されていた2013年夏から延期。その理由は公表されていないが、当初の米国で生産するという計画が、困難になったもよう。今回、同社は、SP:01の生産拠点について、「欧州」と発表している。

SP:01は、ロータス『エキシージ』のシャシーをベースに開発。ミッドシップにレイアウトされたモーターは、最大出力201ps、最大トルク23kgmを引き出す。カーボンファイバー製のボディは、車両重量1068kgと軽量。二次電池は、蓄電容量37kWhのリチウムイオンバッテリー。1回の充電で最大290km以上が走行でき、充電に要する時間は、約4時間20分。0-100km/h加速3.7秒以下、最高速249km/hのパフォーマンスを備える。

今回、デトロイトエレクトリック社は、SP:01のプロトタイプ車の画像を公開。同社は、「SP:01の開発は最終段階。間もなく、車両の詳細と生産・販売計画を公表できるだろう」とコメントしている。

《森脇稔》

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