【新聞ウォッチ】緊迫のイラクで最大の製油所攻撃、ガソリン高騰しばらく続く公算

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年6月19日付

●情報匿名化なら提供可、ネット履歴など、本人同意は不要、政府大綱案(読売・1面)

●イラク最大製油所攻撃、過激派、施設の大半制圧(読売・1面)

●ネットで先読みナビ、トヨタ車載サービス、走行履歴から行先予測(読売・9面)

●液晶パネルかたち自由自在、シャープ車に応用(朝日・11面)

●中古車の「履歴書」公開へ、国交省、事故・整備記録を一元化(朝日・37面)

●5月の訪日外国人過去最高109万人(産経・11面)

●イラク情勢悪化影響続々、ガソリン高騰、夏の行楽直撃(東京・7面)

●新入社員「終身雇用希望」が最高、産能大調査(東京・7面)

●佐川、配送に主婦1万人、自宅周辺、軽量の荷物(日経・1面)

●観光バス不足深刻、訪日客増加に追い付かず、国内ツアーにも影響(日経・3面)

●先読みビジネス天気、自動車、取得税下げなどで堅調(日経・12面)

●タイで車1000万台分生産、タイや補強材、帝人が来秋工場(日経・13面)

ひとくちコメント

戦闘が続くイラクでアルカイダ系の武装組織「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)がバイジの製油所を攻撃し、生産ラインや監視塔を含む施設の「75%」を制圧したという。

製油所は日量30万バレルの石油精製能力を持つイラク最大。操業は停止され、外国人スタッフはヘリコプターで退避したという。

こうした中、経済産業省資源エネルギー庁が発表した6月16日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は167円となり、値上がりは8週連続で、5年9カ月ぶりの高値水準が続いたことになるそうだ。

きょうの各紙も「ガソリン高値続く公算」(日経)などと取り上げているが、東京は「イラク情勢悪化影響続々、ガソリン高騰、夏の行楽直撃」とのタイトルで、「消費増税など増税分の価格転嫁に加え、ウクライナ情勢不安などで原油価格の上昇傾向が続いてきたことが響いた」と分析。

さらに、産油国イラクの情勢緊迫で原油は高騰しており、「ガソリンは来週以降、一段高となる公算が大きい」とみている。

リーマン・ショック前の2008年夏には1リットル185円の史上最高値を記録したことがあった。イラク情勢の悪化などが長引けば,ガソリン価格の高止まりは避けられない。

どんなにガソリン車の燃費性能が高まったとはいえ、高みの見物でいられるのは電気自動車だけである。輸送関連の事業者ばかりではなく、夏休みの帰省やドライブを楽しみたいマイカー族には大きな負担増となるだろう。

《福田俊之》

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