昭和シェル石油は6月18日、太陽電池事業に関する研究開発資産等を、全額出資会社であるソーラーフロンティアに一元化すると発表した。
昭和シェルグループの太陽電池研究は1970年代のオイルショック直後に開始。その後1993年には、銅・インジウム・セレンを使ったCIS薄膜太陽電池技術の研究開発を、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの委託研究としてスタートさせ、現在ではギガワットクラスの年産能力を有している。
一方で、生産から販売にいたる資産はソーラーフロンティアに帰属しているが、研究開発資産については、昭和シェル内に留まってきた。この状況を受け、今回、太陽電池事業に関する研究開発資産を、ソーラーフロンティアへ統合することを決定した。
昭和シェル石油グループは、資産統合を通して、国内外の太陽電池産業の中で勝ち残る柔軟かつ効率的な体制を目指していく。