気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年6月3日付
●榊原体制きょうスタート、経団連中国と環境協力(読売・1面)
●全日空国際線初の日航超え、4月輸送能力、羽田増便で (読売・8面)
●5月、百貨店、車反動減和らぐ(読売・8面)
●初V松山新たな歴史、ゴルフ米男子ツアー(朝日・18面)
●東証1万5000円迫る、2か月ぶり高値、円は小幅下落(毎日・9面)
●アマゾンで中古車、最短2週間で納車、諸費用込み、33万・44万・55万円(日経・11面)
●乗客も運転手も女性、日の丸交通のタクシー、ネット配車(日経・11面)
ひとくちコメント
1週間後に開催するW杯ブラジル大会。連日のようにメディアは開催地ブラジル関連の話題を満載しているが、きょうの日経の「アマゾンで中古車」という見出しをみて、ネットに疎い人は、一瞬、ブラジルを流れるアマゾン川を連想した人もいるだろう。
しかし、答えはノー。アマゾンとは、あの世界最大のネット通販のアマゾンのこと。その日本法人のアマゾンジャパンが、6月3日から中古車のネット販売を開始するという。中古車販売のネクステージがアマゾンのサイトに出店する形で、国産車をまず約200台用意。サイトでは購入に必要な諸費用を含めた総額を明示する。
価格は、登録費用などすべての諸経費を含めて33万、44万、55万円の3つに固定し分かりやすくするという。購入から最短2週間で車を受け取れるそうだ。
日経によると、「すでに中古車を販売するサイトはあるが、諸経費を含んでいないなど価格表示が異なるケースも多く選びづらかった。消費者もネットで価格を調べたうえで、実店舗を訪れて購入するのが一般的。アマゾンは自宅にいながら納車まで完結できる仕組みを整え、ネットで手軽に購入してもらう考え」と伝えている。
もう10年近くも前のことだが、大手自動車メーカーの社長が「電気製品との違いは、車はネットで購入できないこと」と述べていたことを思い出す。個人的にネット通販は好まないが、中古車の販売とはいえ、ユーザーがネットで車を買う時代がいよいよ到来しそうだ。