いすゞは29日、国土交通省に同社の大型トラック『ギガ』のリコールを届け出た。今回のリコール対象は、ギガの平成22年5月27日から平成26年2月24日までに製造された計2万2677台。
リコールの内容は、DPD(粒子状物質除去装置)再生時のエンジン制御プログラムが不適切なため、ピストンの温度が高くなり、ピストンに過大な負荷がかかり、亀裂が生じるものがある。そのため、そのまま使用を続けると亀裂が進行し、ピストンに穴が開き、エンジン出力の低下及び白煙を排出し、最悪の場合、走行不能に至るおそれがある、というもの。
これに対する改善処置は、全車両、エンジン制御プログラムを書き換え、サーモスタット、オイルサーモバルブを対策品に交換する。また、車両走行データを確認し、負荷及びその頻度の高い車両はピストンを点検し、亀裂のあるものはエンジンを対策品に交換する。
今回の不具合は市場からの情報により発見され、不具合件数は61件、事故は発生していない。