シンガポール、ラッシュ対策の鉄道早朝無料化を1年延長

鉄道 行政
シンガポールMRTの駅ホーム。同国の陸上交通省は、ラッシュ対策として1年間の予定で試行している早朝の運賃無料化を1年延長すると発表した
  • シンガポールMRTの駅ホーム。同国の陸上交通省は、ラッシュ対策として1年間の予定で試行している早朝の運賃無料化を1年延長すると発表した
  • シンガポールMRTの駅ホーム。同国の陸上交通省は、ラッシュ対策として1年間の予定で試行している早朝の運賃無料化を1年延長すると発表した

シンガポール陸上交通省はこのほど、朝ラッシュ時の混雑対策として昨年6月から1年間の予定で試行している鉄道(MRT)の早朝運賃無料サービスを1年延長し、2015年6月まで実施すると発表した。効果が現れており、引き続きラッシュの混雑分散化を推進する。

MRTの早朝運賃無料サービスは、平日の7時45分以前に都市中心部の18駅で下車する乗客の運賃を無料とするほか、7時45分~8時の間に下車する乗客の運賃を最大で50シンガポールセント(約40円)割引とする内容で、2013年6月24日から1年間の予定で開始した。

調査によると、通勤客の7%が朝ラッシュのピーク時である8時台から運賃無料時間帯の利用に移行。無料化実施以前は7時台の2.7倍だった8時台の利用者数(改札口を出て下車した人数)は2.1倍まで減少し、朝ラッシュ時の利用が分散する効果が現れているという。

陸上交通省が2013年9月に行った調査では、早朝時間帯に移行した利用客のほとんどが「無料化」を理由に挙げており、95%は「今後も早朝利用を続けるつもり」と回答。一方で、8時台の利用を続けている人の3分の2は職場にフレックスタイム制がないことを理由としており、同省はより多くの企業に柔軟な勤務体系の導入を働きかけるという。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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