【トヨタ 86 改良新型】登場から2年あまり、改良をこのタイミングに選んだ理由

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  • トヨタ・86一部改良。左がフランジを厚くしたボルト
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トヨタは『86』の一部改良を発表、6月2日より発売を開始する。今回の改良では、操縦安定性と乗り心地をともに向上させることが目的で、外装に関しては、ほとんど手は加えられていない。

トヨタスポーツ車両統括部の多田哲哉氏は、発売2年目での一部改良について、「1年目は世界中で見ると、納車待ちのユーザーがたくさんいる状態だった。そういう状態で、一部改良するのはいかがなものかと考えた」という。そこで、「ちょうどそのバランスが落ち着き、2周年も迎えられたので、このタイミングになった」と述べる。今回の一部改良に関しては、ボルトやショックアブソーバーなどの変更となるので、これまでの86ユーザーでもパーツを交換することで改良モデルへ対応が可能だ。多田氏もその点を重視したと述べる。

エクステリアデザインに関しては、ほとんど手は加えられていない。「モデルの状況を見て、いつかは変えたいという気持ちもあるが、ユーザーに話を聞くと、未来永劫一切変えてほしくないという声もたくさんもらっているので、それにどう応えるかは悩ましいところだ。いずれにせよ2年目での(外観)変更は少し早いタイミングだと思う」と変更しなかった理由を説明。

今回の一部改良でエクステリアに関する箇所は、ホワイトパールと、シルバーメタリックの色味を変えたほか、要望の多かったシャークフィンアンテナを標準装備した程度である。

インテリアにおいては、もう少し質感を上げてほしいとの声から、「一番面積の大きいナビ画面あたりから助手席にかけてのパネルを、よりリアルカーボンに近いような質感、見栄えがするものに変更した」と述べた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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