米ハワイ州ホノルルで、2017年の開業を目指して建設が進む鉄道「ホノルル・レール・トランジット」で使用される車両の実物大モデルがこのほど公開された。同鉄道は2017年に一部先行区間、2019年に全区間の開業を予定している。
ホノルル・レール・トランジットは、オアフ島中部の東カポレイからホノルル国際空港などを経て、日本人観光客にも有名なアラモアナ・ショッピングセンターまでを結ぶ全長約32km・全21駅の高架鉄道。東カポレイから途中のアロハスタジアムまでが2017年、残る区間の開業は2019年を予定している。システムは通常の鉄車輪式で、第三軌条集電方式。電車は無人の自動運転で、ピーク時は5分、閑散時は10分間隔での運行を計画している。
車両の実物大モデルは起点となるカポレイの「カポレイ・ハレ」に展示。実物は4両編成で使用されるが、展示は先頭車のカットモデルとなっている。車両は世界各国に自動運転車両やシステムを納入しているイタリアのアンサルドブレダとアンサルドSTSの合弁による「アンサルド・ホノルル」が製造。車幅は約3m、1両の全長は約19.5mで、車内には無料Wi-Fiや自転車・サーフボードなど向けのスペースも用意される。
実物大モデルの公開は4月末まで行われる。