【WRC 第2戦】クルーダ、スリルに満ちたWRC-2クラスで勝利

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WRC-2クラスの優勝を手にしたカール・クルーダ
  • WRC-2クラスの優勝を手にしたカール・クルーダ
  • タイヤのスパイクを点検するヤリ・ケトマー

ラリースウェーデンのWRC-2クラスにおいてフォード『フィエスタS2000』を運転するエストニア人ドライバーのカール・クルーダが、初日のスピンによる遅れから驚くべき追い上げを見せ、最後の数キロメートルでスリルに満ちた逆転優勝を果たした。

第1レグにおけるトランスミッションの問題で車をスピンさせてしまったクルーダの、ラリーに勝利するチャンスは終わったかに見えた。しかし彼は最後の2日間で見事な運転をして盛り返し、長期間に渡ってラリーをリードしたヤジード・アル‐ライヒとヤリ・ケトマーを交わし、わずか2秒3の差で優勝を果たした。

「初日の後、僕はトランスミッションのトラブルで、全く勝てるとは思っていなかった。ただ全てを失ったと思ったが、僕は諦めなかった」とクルーダは彼の初勝利に感激しながら語った。

2番手のケトマーに90秒のリードを積み上げたサウジアラビア人ドライバーのアル‐ライヒは、終わりから3ステージ目にスピンをして雪に突っ込み、ケトマーに1秒1のリードを許してしまった。トップのスポットを取り戻そうとしたアル‐ライヒは、彼のフォード『フィエスタRRC』をロールしてしまい、最終的に4位となった。

一方のケトマーはクルーダから48秒のリードでこの日のラリーをスタートしたが、クルーダは彼のアドバンテージを活かし、最終ステージで18秒7差にまで詰め寄った。ケトマーは彼の『フォード・フィエスタR5』のタイヤを消耗してしまい、最終ステージの下りのセクションでもたつき、クルーダにリードを許してしまった。

《河村兵衛》

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