マレーシア全国でデング熱の発生件数が増加しており、懸念が広がっている。年初から22日時点で6,155件が報告されており、2013年の同期間の報告件数と比べて243%の増加となっている。
デング熱による死亡の報告も増えており、10人の死亡が報告されている。昨年1月は5人がデング熱で死亡したとされる。
S.スブラマニアム保健相によると、セランゴール州における発生がもっとも多く、3.168件で全国の51%を占めている。セランゴール州フル・ランガットにおいて2件の死亡が報告されている。
クアラルンプールでは666件、プトラジャヤでは502件の発生が報告されている。また他の地域では▽ネグリ・センビラン(333件)▽マラッカ(241件)▽クランタン(173件)▽ペナン(166件)▽サバ(110件)▽トレンガヌ(100件)▽サラワク(85件)▽ケダ(66件)▽パハン(53件)▽ペルリス(20件)--となっている。
保健相は国民に対して住居の周辺などでデング熱を媒介するネッタイシマカが繁殖するような環境を放置しないよう呼びかけている。