『CR-V』だけとなっていたホンダのSUVラインアップに新たに追加されたモデルが『ヴェゼル』だ。
ヴェゼルはフィットをベースとしたモデルだが、そのサイズは初代CR-Vに近い全長4295mm、全幅1770mmと堂々としたもの。最初に試乗したのは1.5リットルのガソリンエンジンを搭載する「S」。ミッションはマニュアルモード付きのCVT。
ハイブリッド仕様もあるなかで、出力が低いガソリンエンジンモデルにはあまり期待をしていなかったが、じつはこれがよく走る。出力が低いといっても、131馬力が確保されていて、そこにCVTのミッションが組み合わされることで十分な走りの確保ができているというわけだ。
アクセル操作に対するエンジンのピックアップはよく、ペダルを踏めばググッと前にボディを進めてくれる。CVTなのでギヤチェンジのショックもなく、加速感はスムーズでよどみない。
パワートレイン系はじつにスムーズでシームレスなのだが、足まわりはかなり硬めのセッティング。路面の継ぎ目などもかなりキッチリと拾う。乗り心地を確保するため、シートは少し柔らかめな設定となっている。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。