スペースX タイの静止通信衛星『Thaicom 6』打ち上げに成功

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スペースX タイの静止通信衛星『Thaicom 6』打ち上げに成功
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1月7日、スペースX社はFalcon 9v.1.1ロケットで米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から、静止通信衛星Thaicom 6(タイコム 6)の打ち上げに成功したと発表した。

打ち上げは現地1月6日午後5時06分(日本時間1月7日午前7時06分)にケープカナベラル基地のSLC-40発射台から行われた。打ち上げから184秒後に第2段マーリンエンジンが点火。5分35秒間燃焼し、パーキング軌道に入った。さらに18分後、第2段は再点火して1分ほど燃焼、衛星は目的の近地点295キロメートル、遠地点9万キロメートル、22.5度の静止トランスファ軌道に無事に投入された。

Thaicom 6は、タイの衛星通信大手タイコム(THAICOM Public Company Limited)の静止通信衛星。Ku帯およびC帯の帯域で、東経78.5度の静止軌道から、タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマーなど東南アジア向けのデジタル衛星放送や、東南アジアからアフリカまでの地域への通信サービスなどを行う。運用期間は15年の予定で、衛星本体の開発は米オービタル・サイエンス社が担当し、「GEOStar- 2」バスを採用している。

スペースX社、Falcon 9ロケットによる静止通信衛星打ち上げは、2013年9月のSES 8衛星に次いで2回目となる。1回目では、発射台にロケットを据えて打ち上げシーケンスを開始してから中止、打ち上げ日程の再設定が行われた。今回は、日程は12月から延期されたものの、7日の日時が決定してからは予定通りに打ち上げまで進んだ。スペースX社は、2014年以降に多数のロケット打ち上げを予定しており、決定した予定が50件近くあるという。その6割程度は、商業衛星の打ち上げだとしている。

《秋山 文野》

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