フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオレ、欧州で「カルマン」仕様

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フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオレ カルマン
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欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは12月20日、欧州で『ゴルフ カブリオレ カルマン』を発表した。『ゴルフ カブリオレ』をベースに、ドイツの名門コーチビルダーで、現在は経営破綻した旧カルマン社に敬意を表して設定された特別モデルだ。

フォルクスワーゲンとカルマンの関係は深い。カルマン社は1901年創業。ソフトトップオープンカーの開発・生産に関して、豊富なノウハウを持つことから、多くの自動車メーカーから生産を受託してきた。最近では、フォルクスワーゲン『ニュービートル』、アウディ『A4』、メルセデスベンツ『CLK』、クライスラー『セブリング』、ポンテアック『G6』などのオープンモデルの生産を担当。BMW『1シリーズ・カブリオレ』やベントレー『コンチネンタルGTC』のソフトトップも、両社に納入。

また、カルマン社は1955年、『カルマンギア』を発表。イタリアのカロッツェリア、ギア社がデザイン、カルマンがボディ、フォルクスワーゲンがエンジン&シャシーを開発し、空冷水平対向エンジンとRRレイアウトは、『ビートル』から流用。カルマンギアは、美しい2ドアクーペフォルムと手ごろな価格で人気を集め、1955-1973年までの19年間に、累計約50万台を生産した。

ところがカルマンは2009年春、経営破綻。フォルクスワーゲンは2009年11月、カルマンの債権者からカルマン本社のオスナブリュック工場を買収。カルマンのエンジニアも再雇用した。同工場の設備を改修し、2011年春から、現行ゴルフ カブリオレを組み立てている。

今回発表された ゴルフ カブリオレ カルマンは、17インチアルミホイール、クロームトリム、専用エンブレムを装着。前席スポーツシートは、中央部分をブラックのアルカンターラで仕上げた。サイド部分はファブリックで、Siouxと呼ばれるオレンジ仕上げ。カルマンのロゴ入りアルミ製ドアシルプレートも装備されている。

《森脇稔》

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