国土交通省は、高速道路料金のうち、首都高速や阪神高速を含む大都市圏の料金について、圏央道など環状道路の整備が進むことに合わせて、2016年にシームレスな料金体系を導入する。
首都圏3環状道路の整備率は現状59%だが、2015年には82%に高まる。
環状道路は、首都高速の都心環状線や中央環状線が混雑する一方、外環道や圏央道は比較的交通容量に余裕がある。このため、新たな料金体系では、都心環状線経由の料金を割高に、圏央道経由の料金の割安にすることにより、都心部の渋滞を緩和できるような料金を検討し、「世界一効率的な利用」を実現するとしている。
国交省では、2014年度から有識者検討会による検討を開始し、2015年夏頃には料金具体案を策定。首都圏は2016年度から、阪神圏は2017年度から新たな料金体系を導入する方針だ。