【マツダ アクセラ 新型発表】注目の「マツダコネクト」はハンガリー『NNG』社製ソフトウェアを採用

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ダッシュボード上に固定して取り付けられる7型ワイドVGAモニター。タッチパネル機能付き
  • ダッシュボード上に固定して取り付けられる7型ワイドVGAモニター。タッチパネル機能付き
  • メイン操作はシフトレバー後方のコンソール上にあるコマンダーで行う
  • ハッチバックモデルのアクセラ・スポーツ
  • オプション装着されるCD/DVDドライブは中国「DESAY」製。地デジ録画したDVDも見られる
  • 「アクティブ・ド等ビング・システム」は、車速の他、分岐点での進行方向、車線ガイドを表示
  • ナビゲーション用地図データを収録したSDHCカード(4GB)はIPC社製。3.5万円で購入する
  • オプション装着される「Boseサウンドシステム」。デジタルアンプと9スピーカーを組み合わせる
  • フロントドア左右にインストールされる23cm口径のウーファーユニット

マツダが新型「アクセラ」に搭載する車載インフォメーション システム『マツダコネクト』には、世界30社の自動車ブランドに採用実績があるハンガリーの「NNG」社製ソフトウェアが組み込まれていることが関係者への取材でわかった。

「NNG」社は、欧州を中心に130カ国以上46カ国語のナビゲーション ソフトウェアを供給するナビゲーション ソリューション大手で、日本では馴染みがあまりないものの、インドではすでに60%のシェアを獲得するなど、アジア市場での地位を着実に固めつつある。今年5月に同社が発表したリリースによれば、「日本市場で自動車メーカー数社と契約済みで2013年第4四半期にもその第1号モデルを登場させる」としていたが、それはこのアクセラを指していたのは間違いない。この発表から推察すれば、来年にかけてNNG社のナビゲーション ソフトウェアを組み込んだ車載ナビが他にも登場する可能性は高い。

さて、マツダコネクトに話を戻すと、マスタユニットにはこのNNG社製ナビゲーションボードが組み込まれ、SDHCカード(4GB)に収録したナビゲーション用地図データはインクリメントP社製を採用(※発表時「ゼンリン社製」とされたが、それは誤りとの訂正がアクセラ開発者よりあった)。CD/DVDドライブはビルトイン型ナビAssyで知られる中国のDESAY製で、DVDは地デジ放送を録画したディスクも再生できるCPRM対応となっている。上級グレードに標準搭載される、いわゆるヘッドアップディスプレイ「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」はメータ類と共に日本精機系列の「NSウェスト」社(本社・広島市)製とのことだ。

また、アクセラ専用には『Boseサウンドシステム』がXDに標準で、15S、20S Touring、20S Touring L Package 、HYBRID-S、HYBRID-S L Packageの各グレードにオプション設定される。廉価な1.5Lモデルに対してオプション装着されるようになったのも大きなトピックだ。走行ノイズ保証システム「AUDIOPILOT2」と、圧縮音源も臨場感たっぷりに聴かせる「Centerpoint2」を内蔵したBose 8EQチャネル・デジタルアンプも組み合わせ、走行中でも快適なサウンドを迫力たっぷりに楽しめる。

そして、マツダコネクトが持つ最大のポイントは「ファームウェアの書き換えによって機能面でのバージョンアップが可能になる」ということ。多くのカーナビで実現しているような単に地図データの更新だけでなく、プログラムの修正などによって機能や性能面でも向上を図れるのだ。とくに車両と一体で開発された純正ナビシステムの場合、その構造上、取り替えが利かない。それだけにこうした配慮は極めて重要。マツダは、今後発売するすべての車種でこの『マツダコネクト』を展開する予定で、その進化の過程には大いに注目していきたい。

《会田肇》

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