【マツダ アクセラ 新型発表】スマホ連係テレマ「マツダ コネクト」の使い勝手を検証する

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スマホ連係テレマ「マツダ コネクト」の使い勝手を検証
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走行中のSNS利用を可能とさせた「マツダ コネクト」

マツダの新型モデル『アクセラ』のセリングポイントのひとつがカーコネクティビティシステム「マツダ コネクト(Mazda Connect)」の採用だ。

この新しいシステムは「ネットワークとつながる楽しみを、クルマに乗りながらも安全に享受できる」ことを目指している。従来の「運転中にネットを楽しむのは危ないからやめよう」という考えとは正反対に「いかに安全にネットを楽しむか」に注力したシステムである。ネットとつながり、そのネット活用の加速度的に進む現状に対する、自動車メーカーの答えと言っていいだろう。

クルマの運転と、ネット利用に必要な操作の安全な両立は、人間中心設計を徹底した新世代HMIの採用で解決した。具体的な解決策は、「走行情報と快適・利便性情報の表示するゾーンの分離」「視線移動を最小にするディスプレイの工夫」「ブラインド操作を実現するコマンダーコントロールの採用」などが挙げられる。こうしたハードウェアの工夫により、運転に危険を及ぼさないネット利用の操作を実現したのだ。

そしてソフトウェアの工夫といえるのが、スマートフォンアプリケーション「Aha Radio」の採用だ。これは名称にラジオとあるように、いわゆるインターネットラジオであり、その音声コンテンツを、Bluetoothを利用して車両のオーディオで楽しめる。ポイントとなるのは、そのコンテンツの中に、SNSの代表格である「Facebook」と「Twitter」が含まれていること。また、そのふたつのサービスに流れるタイムラインのテキストを、音声として自動で読み上げる機能が備わっているのだ。

つまり、「Aha Radio」を使えば、走行中にクルマのオーディオから、「Facebook」と「Twitter」のタイムラインに流れる投稿を耳にすることができる。そして、「Facebook」であれば、運転中にマツダ コネクトの機能を使って、自分のコメントを音声データーとして、タイムラインに投稿することができるのだ。

◆実際のアクセラで、「Aha Radio」を試してみる

アクセラの試乗会で、さっそく「Aha Radio」を自前のスマートフォン(iPhone)にインストールして試してみた。

最初に行うのは、自前のスマートフォンと試乗車のマツダ コネクトとのBluetoothのペアリングだ。ペアリングが完了すれば、アプリ操作は車両側で一括して行うことになる。コンテンツの中から「Aha Radio」を選び、その中にあるコンテンツから、利用したいものを選択する。

今回は「Facebook」を試してみた。ここまでの操作はすべて、車両側のコマンダーコントロールを使う。この作業は、走行中ではなく、停車中に済ましておくべきだろう。

ちなみに、「Aha Radio」のコンテンツを選択(今回は「Facebook」)すると、すぐにタイムラインが読み上げられる。その声は人工の男性の声だ。抑揚がないので最初はとまどったが、すぐに慣れて、読み上げる内容が理解できるようになる。最初に、投稿者の名前を読み上げ、続いて投稿の本文を読み上げる。放っておくと、どんどん次の投稿を読み上げる。そのときに、運転手側はなにもしなくてよいので、運転の邪魔にはならない。

また、運転しながら、自分のコメントを投稿したいときは、コマンダーダイヤルでマイクを選んでプッシュ。すると、3、2、1とカウントダウンが始まる。ゼロになったら、運転手の頭上にあるマイク(ルームライト部分に仕込まれている)に向かって喋ればよい。そして、終わったあとにコマンダーダイヤルで確認のボタンを押せば、あとは自動で投稿される。ほとんどディスプレイに目を奪われることなく、操作はできる。また、他の操作は、読み上げる投稿を送り/戻す、止めるくらいしかできない。そのシンプルさも、運転の邪魔にならないというメリットになっている。

一方で、不満な点もあった。それは、タイムラインの読み上げは、アプリを立ち上げたところからスタートし、過去に向かって進む点だ。自動的にデーターを更新しないため、アプリを立ち上げた瞬間より後の投稿は読み上げられない。新しい投稿をチェックしたいときは、一度、アプリを終了させて、再び立ち上げる必要がある。これは、正直面倒で、バージョンアップでの改善を望みたいところだ。実際に、使う人が増えていけば、だんだんと使いやすいように洗練も進むだろう。

結論として言えば、マツダ コネクトと「Aha Radio」を使えば、クルマで移動中にSNSを楽しむことができた。こうした楽しみは、現時点では珍しいものではあるが、流行始めれば、あっという間に普及が進むこともある。クルマで音楽やラジオを楽しむようにSNSを聞くのが、ごく普通のことになる日は近いのではないだろうか。

《鈴木ケンイチ》

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