気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年11月25日付
●関税など3分野、来月に閣僚協議、TPP,政府決着目指す (朝日・3面)
●楽天パレード21万人 (毎日・1面)
●玉虫色の合意文書,自主目標、検証は不透明、温室ガス削減、COP19閉幕 (毎日・2面)
●クルマ館:走る楽しさ手軽に、トヨタマークX「G,s」(毎日・7面)
●豊富な海外経験生かせ、テラモーターズ、シニア世代を採用 (産経・10面)
●米エコカー企業破綻、フィスカー身売り、政府支援先6社目 (日経・7面)
ひとくちコメント
23日から一般公開が始まった東京モーターショーは、この土曜日と日曜日の入場者がそれぞれ10万人を突破し、特別招待日からの累計入場者も28万7300人に達するなど、なかなかの盛況ぶりのようだ。
車への関心が再び盛り上がりそうな気配の中で、それに水を差すような記事が、この週末に取り上げられていた。国土交通省が、高速道路の料金割引制度について、2014年度から平日昼間の3割引を廃止し、深夜の割引率も5割から3割に縮める方針を固めたというのである。
23日の日経朝刊が1面準トップで報じたほか、毎日などにも掲載。産経は翌24日に取り上げていた。日経などの記事によると、深夜などを含め、現在、平日は全ての時間帯で料金が3割引以上となっているために、利用者は値下げを実感しにくくなっている。このため、昼間の料金を元に戻すことで、他の時間帯の割引効果を高めるそうだ。
東日本、中日本、西日本の各高速道路会社が実施している割引に伴う減収分は国費で賄っているが、今年度で財源がなくなることから制度の存廃を検討していたという。財源が不足すれば、一部の割引を廃止して補うという考え方だが、そもそも日本の高速道路料金は諸外国と比べても高過ぎる。
モーターショーで各社がアピールする走る楽しみを体感したくても高速料金の負担が重いために、来年度以降さらに、実質値上げとなれば、ロングドライブを控えるマイカー族も少なくないだろう。