JR四国、予土線の列車で自転車持ち込みの試験…11月25日~12月8日

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通常は1両で運転されている予土線の普通列車。11月25日から12月8日まで自転車持ち込みの混乗試験が実施される。
  • 通常は1両で運転されている予土線の普通列車。11月25日から12月8日まで自転車持ち込みの混乗試験が実施される。
  • 最近は地方の鉄道を中心に自転車をそのまま持ち込むことができる路線が増えている。写真は岐阜・愛知県の養老鉄道。

JR四国と愛媛県は10月31日、予土線でサイクルトレインの混乗試験を実施すると発表した。試験期間は11月25日から12月8日までの14日間。1両ワンマン運転の普通列車に自転車をそのまま持ち込めるようにする。

混乗試験が実施されるのは、宇和島発9時38分・11時32分・13時13分・15時30分の上り4本と、宇和島着10時17分・12時11分・14時31分・15時28分・17時44分の下り5本。ただし11月30日の宇和島11時32分発と宇和島17時44分着の列車は『しまんトロッコ号』として運転されるため、試験の対象外となる。

通過列車のある北宇和島駅と若井駅を除き、宇和島~窪川間の予土線内全駅で自転車を持ち込めるようにする。持込料金は無料で、運賃だけで乗車できる。自転車の持ち込みに際して予約を入れる必要はないが、持ち込み台数が1列車5台に制限されるため、5台を超えると持ち込みを断られる。また、車内の混雑状況によっては5台未満でも持ち込みを断る場合があるとしている。

いわゆるサイクルトレインは、車内に自転車をそのまま持ち込むことができる列車。「輪行」と呼ばれる制度と異なり、自転車を解体して専用の袋に詰める必要がない。欧州の鉄道では古くから列車内への自転車持ち込みに対応しており、日本でも地方私鉄を中心に自転車の持ち込みに対応した鉄道路線が増えている。

予土線では利用促進や観光誘客の一環として、自転車搭載用の車両を増結したサイクルトレインの実験運行が以前から行われているが、自転車を持ち込める駅が限られたり、原則として事前の予約が必要といった制約があった。今回は専用車両の増結を行わず、自転車と乗客の混乗を検証することになる。

《草町義和》

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