ホンダが11月1日に発売する新型『オデッセイ』のアブソルートには、新開発の直噴2.4リットルエンジンが搭載されている。しかし競合車であるトヨタ自動車『エスティマ』にはあるハイブリッド車(HV)の設定は今回も見送られた。
オデッセイの開発責任者を務める本田技術研究所の中川真人主任研究員は「HVは、こういう時代だから準備はしていて、(システムが)載るスペースもとっている」と明かす。
それにもかかわらずHVを見送った理由を中川氏は「一番はトヨタが苦労しているということ。トヨタが『エスティマ』と『アルファード』でHVを持っているが、あまり売れていない。かなりの高額になるので、トヨタが苦労しているのにホンダで売れるわけがないだろうというのが我々の考え」と語る。
ではHVを投入する条件については「まずは(ガソリン車のみで)新型を出してみて、お客様からHVを(出してほしい)といわれるようなら、すぐに出さなければいけない」と説明した。