気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年10月8日付
●TPP「大筋合意」盛らず、8日首脳声明、年内妥結難しく (読売・1面)
●日航、エアバス56機契約、ボーイング偏重のリスク分散 (読売・8面)
●非常ブレーキ利かず走行、JR北の特急、最大90日間 (毎日・1面)
●三菱自、新車販売でミャンマー進出 (毎日・7面)
●「消費税8%」支持51%、本社・FNN世論調査 (産経・3面)
●ハイブリッド車共同開発、富士重、トヨタの技術導入 (日経・1面)
●ビッグ3、生産増強急ぐ 米新車販売、好調続く(日経・6面)
●インドネシア、小型車普及へ新税制発進、ダイハツ、適合1号車 (日経・9面)
●ニュース一言、ホンダ・伊東社長(日経・11面)
●新「フィット」受注6万台超、発売1カ月、ホンダ車最速ペース(日経・12面)
●マツダ、販売店に高級感、新「アクセラ」発売機に改装 (日経・12面)
●ルノー中国合弁向け、塗装ライン設置受注、大気社,45億円で (日経・13面)
●カーナビ視線落とさず、フロントガラスに画像、種類豊富に (日経・29面)
ひとくちコメント
マツダが新車を展示して商談する販売店の改装を進めるという。10月9日から低燃費技術「スカイアクティブ」搭載として第3弾となる新型「アクセラ」の予約販売を開始するが、マツダ車のデザインにふさわしいショールームをつくり、ブランド力の向上につなげるのが狙いのようだ。
先週発売の「日経ビジネス」が取り上げていたが、きょうの日経も「マツダ、販売店に高級感、新『アクセラ』」発売を機に改装」とのタイトルで報じている。
ショールームの改装に当たっては「自動車のデザイナーがデザインした店舗を首都圏で展開するなど、高級感のある店舗を増やす」(日経)として、店舗の改装には前田育男・デザイン本部長がプロデュースするという。
マツダは2012年2月に発売したSUVの「CX-5」以降、デザインの共通化に取り組んでいる。イメージカラーについても「単なる赤ではなく真紅(ソウルレッド)と言って下さい」(小飼雅道社長)とこだわるように、これまでの「青」から「赤」を基調としている。
赤字経営が続いたマツダでは、店舗投資を極力抑えてきた。その影響から、老朽化した販売店も多く、デザインを共通した新型モデルと古いショールームとのミスマッチも目立つ。2013年3月期決算では5期ぶりに最終黒字を達成したこともあり、BMWなど輸入車ブランドのように、店舗と車のデザインが調和した高級感のある空間を目指すという。
ただ、店舗を改装したから集客力が高まるというわけでもない。営業マンの接客マナーと気概なども大きく影響する。先日、都内の大手自動車メーカーの販売店を訪ねてみたが、人手不足なのか、整備担当のサービスマンが脂ぎった手でお茶を運んでくれた。お茶のサービスはありがたかったが、個人的には「そこまでしてくれなくても」とも、思ったことがあった。