メルセデス・ベンツ日本は『Gクラス』に、クリーンディーゼルエンジンを搭載した「G350ブルーテック」の発売を開始した。
同社商品企画・マーケティング部商品企画1課の伊藤節弥氏はG350ブルーテックの特徴は3つあるとし、動力性能と燃費経済性に優れ、かつクリーンな排気ガス性能を実現したディーゼルエンジンを搭載していること。989万円と1000万円を切る戦略的な価格設定。そして、右ハンドルを導入することだと述べる。
そのクリーンディーゼルエンジンは、3リッターV6直噴ターボディーゼルで、ピエゾインジェクターを用いたコモンレールダイレクトインジェクションやバリアブルノズルタービンターボチャージャーといった最新のテクノロジーにより、最高出力211馬力、トルクは540Nmと、「5リッターV8エンジン(G550は530Nm)に匹敵する大きなトルクを発生し、約2.5トンある重量級のボディを、力強く走らせることが出来る」という。
また、最新の7Gトロニックプラスを組み合わせることで、スムーズで静かな走行性と、燃費経済性を両立。「欧州参考地ではあるが、リッターあたり8.9kmとこのタイプのクルマとしては優れた燃費経済性を実現している」と話す。
G350ブルーテックに採用されたディーゼル排気ガス処理システムは、排気ガスに尿素水溶液(アドブルー)を噴射させ化学反応を起こすことで、有害なNoxを大幅に削減するとともに、酸化触媒コンバーターや、微粒子状物質を取り除くDPFを組み合わせている。伊藤氏は、「世界で最も厳しいといわれる日本のディーゼル排気ガス規制に適合する、世界で最もクリーンといっても過言ではない排気ガス処理システムを備えている」と語った。