ブラジル高速鉄道、また入札延期…少なくとも1年後

鉄道 行政
ブラジル高速鉄道計画に入札するとみられるスペインの高速鉄道。入札は少なくとも1年後に延期となった
  • ブラジル高速鉄道計画に入札するとみられるスペインの高速鉄道。入札は少なくとも1年後に延期となった
  • フランス・アルストム製の高速車両TGV POS。現状ではフランス勢の参加しか見込めないことから入札を延期したという。

ブラジル政府は8月12日、リオ・デ・ジャネイロ~サンパウロ間の高速鉄道計画について、今週予定されていた入札を少なくとも1年延期すると発表した。ロイター通信などが報じた。

ロイターの報道によると、現状ではフランス・アルストムと同国鉄(SNCF)などによる1グループしか参加が見込めないため。ボルジェス運輸相は会見で、より多くの時間が与えられた場合、スペイン、ドイツの企業連合が参加を約束したと述べた。

ボルジェス運輸相は、延期は競争を促すためで、地下鉄などの建設工事に関する外国企業の価格操作疑惑とその調査には関係していないと述べた。

ブラジルの高速鉄道は、リオ・デ・ジャネイロからサンパウロ近郊のカンピーナスまでを結ぶ511kmに建設が計画されている。2020年の開業を目指しているが、入札は度々延期され、2011年に行われた入札では応札がなかった。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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