JR東日本、新潟に新型車両160両投入…南武線はE233系、仙石・東北接続線にはハイブリッド車

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新潟地区向けのE129系一般形電車。2両編成30本と4両編成25本の合計160両が投入される。
  • 新潟地区向けのE129系一般形電車。2両編成30本と4両編成25本の合計160両が投入される。
  • 南武線用のE233系。6両編成35本が川崎~立川間で運用される。
  • 小海線で運用されているディーゼルハイブリッド車両のキハE200形。HB-E210系もディーゼルハイブリッドシステムを採用するが、通勤通学輸送に対応するため客用ドアは片側3カ所に設ける。
  • 新潟地区で運用されている115系。近い将来、E129系の投入で姿を消すことになる。

JR東日本は7月2日、南武線と新潟地区、仙台地区に新しい車両を導入すると発表した。南武線には2006年度から中央線快速などで導入が進められている通勤形電車E233系を投入。新潟地区と仙台地区には新形式の電車とハイブリッド車を投入する。

南武線の川崎~立川間では、E233系通勤形電車210両(6両編成35本)を2014年度から順次導入する。現行車両の205系や209系より車体幅が広く、定員は205系に比べ約1割増加。1編成あたりでは924人となる。営業最高速度は95km/h、設計最高速度は120km/h。走行電力は205系の約7割に抑えられ、車内照明の消費電力もLED化により従来の蛍光灯の約6割となる。

新潟地区では新形式のE129系一般形電車を160両新造し、2014年度から上越線の水上~宮内間と信越本線の直江津~新潟間、羽越本線新津~村上間、白新線新潟~新発田間、越後線柏崎~新潟間、弥彦線東三条~弥彦間で順次運転を開始する。編成の内訳は2両編成が30本、4両編成が25本。

E129系はVVVFインバーター制御、交流モーターのE233系をベースとした耐寒耐雪仕様の電車で、走行電力は現行車両の115系(抵抗制御、直流モーター)に比べ約半分に抑えられる。営業最高速度は100km/h、設計最高速度は110km/h。座席は115系と同じセミクロスシートとされているが、1編成あたりの定員は2両編成が273人、4両編成が581人で、115系に比べ約1.5割増える。

今回発表されたE129系のイメージ図では、ステンレス車体に黄色とオレンジ色の2色帯が入れられている。かつて新潟地区で運用されていた70系などの旧型国電でも黄色と赤色の2色塗装(新潟色)が採用されており、これにやや近いイメージになりそうだ。

仙台地区では、2015年の仙石線・東北本線接続線の開業に合わせ、新形式のディーゼルハイブリッド車HB-E210系を16両(2両編成8本)投入する。運用区間は東北本線仙台~塩釜間と仙石線・東北本線接続線塩釜~高城町間、仙石線高城町~石巻間。

キハE200形やHB-E300系と同様のディーゼルハイブリッドシステムを採用し、仙台地区の気候に合わせて耐寒耐雪仕様とする。ハイブリッドシステムの採用で燃料消費量を低減するほか、排気ガス中の有害物質である窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量も約6割低減する。最高速度は100km/h。客用ドアは通勤通学輸送に対応するため片側3カ所に設ける。定員は約260人。

《レスポンス編集部》

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