日産自動車のカルロス・ゴーン社長は6月25日に横浜市内で開催した株主総会で、前年度の2位から5位に転落した2012年度の国内販売について「主として社内に起因している」とした上で「新型『ノート』は明らかに投入時期を読み誤った」と述べた。
ゴーン社長は「軽自動車の供給不足に加えて、2012年度の国内業績が芳しくなかったもうひとつの大きな原因はエコカーセグメントの重要な繁忙期に乗り切れなかったこと。新型ノートは政府によるエコカー補助金の期間終了後に発売された。明らかに投入時期を読み誤った」と説明した。
しかしゴーン社長は「これらの問題を解決し、断固たる措置を社内で講じ、課題に対処している。積極的に新型ノートのマーケティングを行い、スーパーチャージャーを搭載したモデルをエコカーとしてポジショニングすることができた。12年8月の発売以来、新型ノートは登録車の販売ランキングで3位となっている」と強調。
さらに「2013年はノートを国内で23万台以上販売する見通しで、うち10万台はスーパーチャージャー搭載モデルになる」との見通しを示した。
2012年度の日産の国内販売実績は前年度比1.3%減の64万6937台。一方、国内市場全体では同9.6%増の521万0291台と5年ぶりに500万台の大台に乗せた。