天候が目まぐるしく変わった今年のルマン24時間耐久レースのチェッカーをトップで受けたのは、アウディの『R18 e-tronクワトロ』2号車(クリステンセン)。アウディのワークスが勝つのは2010年から4年連続。
なんと9度目のルマン覇者となったクリステンセン。フィニッシュの瞬間、その目には涙が光っていた。
トヨタの『TS030ハイブリッド』は善戦及ばず、8号車(ブエミ)が1周遅れの2位。ルマンでトヨタが2位に甘んじたのはこれで4度目。最後の最後まで頂点の壁を打ち破ることができなかった。
3位争いは最終盤までもつれ込んだが、3番手を走っていたトヨタ7号車(ラピエール)が突如降り出した豪雨に足元をすくわれタイヤバリアに突き刺さる。後ろからプレッシャーをかけていたアウディ3号車(ジャーヴィス)が3位に繰り上がった。
7号車は懸命の修理のすえ4位でなんとかコースに戻り、5位のアウディ1号車に先行してフィニッシュした。アウディ・トヨタ・アウディ・トヨタ・アウディという結果に。
クラス別のトップは、LMP2がオークレーシングのモーガン・日産35号車。GTE Proクラスは911 RSR 92号車、GTE Amクラスも911 GT3 RSR 76号車が勝ち、911の50周年に華を添えた。