【ルマン24時間 2013】HV対決、第2章幕開け…アウディ4連覇か、トヨタ初制覇なるか

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ルマン24時間2013 トヨタ Practice & Qualify 1 のようす
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伝統のル・マン24時間レースは6月22日に記念すべき90年目のスタートを切る。
これに先立って19日~20日に行われた公式予選ではアウディ勢が順調な滑り出しを見せた。

ポール・ポジションはトム・クリシテンセン組アウディR18 e-tronクワトロ2号車

タイムは3分22秒349だが、これは19日の予選第1セッションで記録したものがそのまま最後まで守られた。

ル・マン3連勝を目指すアンドレ・ロッテラー組アウディ1号車が20日の予選第3セッションのトップ・タイム3分23秒696を記録して迫るも、総合では惜しくも2番手にとどまった。時折激しいシャワーに見舞われるという20日の不安定な天候が彼らのポール・ポジションを阻んだ。

予選3番手もマルク・ジェネ組アウディ3号車で、アウディ3台が予選を席巻した。

4年連続13度目の優勝を狙うアウディは昨年のマシンよりもリヤ・オーバーハングを延長したロングテール使用のマシンを持ち込んだ。ル・マンの長いユノディエールのストレートを意識した高速使用のマシンになる。パワー・ユニットは昨年、ル・マンに新たな歴史を刻んだディーゼル・ハイブリッドだ。これにもちろんフライホイール式の回生エネルギーで駆動するクワトロ・システムを組み合わせている。

昨年はトップも走り、アウディを脅かすスピードを披露したトヨタTS030ハイブリッドだが、予選では2台ともアウディの後塵を拝した。アンソニー・デビッドソン組8号車が4位、中嶋一貴組7号車が5位。

アウディにつけられた4秒以上の差は誤算か?それとも想定内か?

トヨタは今年もアウディとは異なるキャパシタ(蓄電器)システムとガソリン・ハイブリッドの組み合わせで挑む。こちらもエアロ・ダイナミクスはより洗練されている。

毎年、レース直前まで性能調整が行われ、燃料タンクやエア・リストリクターの大きさが変わるのがル・マンだ。

よりコンペティティブなレースを目指すための措置により、レースは開けてみないと分からない部分が多い。

今年は燃費面でアウディが楽ではなさそうだ。タイヤの消耗はどうなのか?アウディ、トヨタ両者の序盤のピットストップには大いに注目が集まる。

日本から中野信次と井原慶子が今年もLMP2クラスに参戦する。

F1とCARTで名を馳せた中野はオレカ・ニッサンを、女性ドライバー井原はローラ・ニッサンをドライブする。予選はそれぞれクラス5位、クラス19位となっている。

もう一人注目の日本人ドライバーは小林可夢偉だろう。AFコルセのフェラーリ458イタリアに乗り、GTEプロ・クラス6位で決勝に向かう。アストン・マーチン、ポルシェ、コルベットといったライバルがひしめく厳しいクラスでどんな戦いを見せるか楽しみだ。

決勝レースは現地時間の22日午後3時にスタートする。

《重信直希》

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