レクサスインターナショナルの製品企画主幹で、2008年から『IS』を担当している藤沢直樹氏は5月16日に東京でメディア各社の取材に応じ、「世界のどこに出しても誇れる走りにできた」と自信を表明した。
ISはレクサスのなかでは、もっともスポーティーなモデルとの位置づけであり、藤沢主幹は「気持よいエモーショナルな走りを更なる高みへ飛躍させるよう」開発に取り組んだという。
プラットフォーム(車台)は、昨年1月に全面改良した『GS』のものを手直しして流用した。藤沢主幹は「走りを追求するうえで徹底的に取り組んだのはボディー剛性」とし、「レーザースクリュー溶接」など新しい車体組立技術の導入や高張力鋼板の採用拡大などを図った。
もっとも、こうした新技術や新部品などの採用で、走りの性能を高めるチューニングでは「なかなか思ったような結果が出なかった」という。国内外での徹底した走行と手直しにより、「誇れる走り」に行き着いたのは、開発の最終盤である2012年秋だったという。