6月、米国コロラド州で開催される世界一過酷なヒルクライムレース、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。2012年、同レースのEV部門を制したトヨタEVレーサーが、進化を果たし、再びパイクスピークの頂点を目指すことが分かった。
これは5月6日、トヨタ自動車の欧州モータースポーツ部門で、ドイツに本拠を置くTMGが発表したもの。EVプロトタイプレーシングカー、『TMG EV P002』の最新バージョン、2013年型が発表されている。
2012年仕様のTMG EV P002では、2個のモーターが最大出力475psを発生していた。2013年型では、最大出力を69ps引き上げ、544psとした。
また、最大トルクは122kgmへ向上。二次電池は、蓄電容量42kWhのリチウムセラミックバッテリー。最高速230km/hのパフォーマンスを実現する。
TMG EV P002は2012年、全長19.99kmのパイクスピークを10分15秒380のタイムで駆け上がり、EV部門で優勝を収めた。今年は進化したTMG EV P002で、パイクスピーク連覇を狙う。