三井造船3月期決算、エンジニアリング部門以外不振で大幅減益、当期赤字に転落

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三井造船が発表した2013年3月期連結決算は、当期損益が82億0700万円の赤字となった。前年同期は178億8000万円の黒字だった。市況悪化による特別損失を計上したため。

売上高は前年同期比0.9%増の5770億9300万円と微増だった。需要低迷や中国・韓国の造船メーカーとの競争激化で厳しかったものの、着実に工事が進捗したことなどにより、船舶海洋部門、エンジニアリング部門が増収となったため。

収益では、エンジニアリング部門が改善した一方で、その他の全部門が減益となったことにより、営業利益は同23.6%減の240億0100万円と大幅減益となった。経常利益は同19.1%減の261億6200万円だった。

受注高は、昨年に続き環境対応型新船型を中心としたばら積み貨物運搬船を6隻受注したほか、FPSO(浮体式石油生産貯蔵積出設備)の大型プロジェクトを受注した。

今期の業績見通しは売上高が同12.6%増の6500億円を予想する。営業利益が同41.7%減の140億円、経常利益が同42.7%減の150億円、純利益が50億円の黒字となる見通し。

《レスポンス編集部》

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