【新聞ウォッチ】寄居のホンダ新工場 ビオトープもある緑に囲まれた“森の工場”

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埼玉製作所寄居工場 鳥瞰写真
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年4月17日付

●人口最大の28万人減、65歳以上初の3000万人超(読売・1面)

●ソニー「医療」2000億円目標、売上高(読売・8面)

●水俣病認定を緩和、最高裁「一症状でも」患者審査進化見直し迫る(朝日・1面)

●ホンダ、売電参入方針、新工場で太陽光発電、乗用車メーカーで初(朝日・8面)

●パナソニック社長ら報酬半減へ(朝日・9面)

●トンネル・橋破片落下77件全国の鉄道・昨年来、点検方法見直しへ(朝日・37面)

●米大統領テロ断定、ボストン・マラソンな連続爆発(産経・1面)

●燃料電池車普及へ水素スタンド拡大、政府も規制緩和(産経・12面)

●コマツ、自動建機を投入、ブルドーザー、北米に6月、熟練作業員を代替(日経・9面)

●寄居工場、年内にフル稼働、ホンダ、10月から新型フィット(日経・11面)

●トヨタの格付け「安定的」に上げ、米S&P見通し(日経・11面)

●円安と企業、自動車、増益効果4000億円超も(日経・11面)

ひとくちコメント

関越自動車道の花園インターチェンジから車で10分ほど走ると新緑が眩い森林地帯の中から突如、グレーの外観の横に長い建物が顔を出す。ホンダが埼玉県寄居町に建設した新工場である。

7月にも本格稼働を予定しているが、今回、完成前の新工場を初めて報道陣に公開したのは、国内の自動車工場では最大となる出力2.6メガワットの太陽光発電システムなど「環境負荷ゼロ社会」を目指すホンダ流の工場立地への取り組みだった。

中でも、東京ドーム47個分の広大な敷地(約95万平方メートル)の3分の1(約28万平方メートル)はビオトープ(生物生息空間)などの緑地帯を設けるなど、自然環境の保全に配慮した造成を行っている。

一般的に広大な敷地が必要な自動車の組み立て工場は、造成しやすい平坦な土地を選ぶ傾向にあるが、ホンダの寄居工場は里山の小高い森林地帯を切り開いての立地。従って、工場緑化のために敢えて苗木を植林する必要もなく、完成前から緑に囲まれた自動車の工場は珍しい。イメージとしては山梨県白州にあるサントリーのウイスキー工場を彷彿させるような自然環境に恵まれたファクトリーである。

《福田俊之》

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