国内では2013年春に発売予定となっている新型レクサス『IS』。ISは欧州市場にも投入されるが、ディーゼルが主流となる欧州市場において、新型のISはハイブリッドモデルで勝負していくという。
ISの開発責任者、古山淳一チーフエンジニアは「レクサスはハイブリッドで勝負していくと決めています。現行モデルのISには、レクサスで唯一ディーゼルモデルを持っていたのですが、今回のISはディーゼルを止めて、欧州はハイブリッドモデルだけになります」。
続けて「欧州市場ではプレミアムブランドもディーゼルがメインとなるので、そこで戦うためにはディーゼル対ハイブリッドという構図になります」と話した。
古山氏は「今回のISでは、“ヨーロッパで戦えるハイブリッドにしよう”ということで開発を進めてきました。これまで、LSやGSに搭載されるハイブリッドは、動力性能に関してはパワーがあってよく走るのですが、CO2や燃費といった面では、ディーゼルに対してそれほどアドバンテージがあるとは言えなかったのです」。
「一方、CTのようなハイブリッドでは、CO2や燃費といった面では良いのですが、アウトバーンのような高速を走るといった状況がある欧州においては動力性能でみるとハンデキャップがありました。今回のISは、その中間となるポジションで、高い燃費性能を持ちつつ、競合車種と比較してもしっかりとした運動性能を持たせています」と強調した。
グローバルでの、ISのハイブリッドモデルの比率については、古山氏「国内は半分から6割位はハイブリッド、ヨーロッパはほぼ100%がハイブリッドで、アメリカはガソリン車がメインなので、グローバルでいうと2割から3割くらいがハイブリッドになる」と語った。