【いつもNAVI Android版 インプレ後編】徒歩ナビの充実度と自転車ナビの便利さが魅力

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ゼンリンデータコム いつもNAVI Android版
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ゼンリンデータコムのAndroid版「いつもNAVI」の大きな特徴は、これ1本でカーナビだけでなく乗換案内にも対応していることだ。もちろんその機能は本格的で、時刻表を表示したり、始発、終電を指定することもできる。取ってつけたようなオマケ機能ではないということだ。

乗換案内ではドアツードアの総合案内が可能

しかも、駅から駅への乗換案内ではなく、現在地から目的地まで、ドアツードアの総合案内ができる。現在地や目的地の最寄り駅は自動的に判断されるので非常に便利だ。

ただ、実際に使ってみると、筆者の自宅からの検索では最寄り駅までの交通手段がどうしてもタクシーになってしまう。最初はどうしてなのか分からなかったが、いろいろ試してみてようやく本アプリの仕様がわかってきた。

そもそも、乗換案内を含む総合案内と徒歩ナビを利用する方法が、いわゆるカーナビ的ではないところに特徴がある。本アプリではどの交通手段でも、まず目的地を検索する。そのあと「車」、「車・電車・徒歩」、「自転車」という3つの選択肢から交通手段を選んでルート検索をする。「車・電車・徒歩」を選ぶと、徒歩のみでの移動、総合案内、車での移動の3つの候補が表示される。ただし、出発地から目的地までの距離がある程度遠くなると、徒歩の候補は表示されなくなる。

そして、総合案内での最寄り駅までの交通手段は、その距離がだいたい300~400m以下の時だけ徒歩になり、それ以上だと強制的にタクシーになるようだ。筆者は自宅から最寄り駅まで自転車を使うのが習慣だが、自転車は独立した機能になっていて、総合案内に組み入れることはできない。

できることなら、最寄り駅までの交通手段は徒歩を基本にするか、ユーザーが選択できるようにしてほしい。また、徒歩ナビがどのくらい遠いと表示されなくなるのか分からないが、駅まで1km程度であれば歩くという人も多いはず。乗り換え案内機能の操作性、分かりやすさ、検索される案内の候補などは完璧で、徒歩ナビもこれから紹介する通り非常に素晴らしいのてこの点を改善すれば使い勝手はさらに良くなるに違いない。

◆徒歩ナビの充実度は感動モノ、自転車ナビではバイブ機能が威力を発揮

徒歩ナビについては非常に凝った機能を持っていて、いつもNAVIの大きな特徴の一つとなっている。まず、見ている方向と地図が一致するコンパス機能を搭載している。スマートフォンの機能のコンパスを利用したものなのであまり自慢にならないと思うかもしれないが、これができないナビアプリは意外と多い。いくら地図と現在位置が表示されても、方角の表示、つまり地図の向きが間違っていると逆方向に歩いてしまったりするので、コンパス機能は大切だ。

もちろん、徒歩ナビのルート検索では一方通行などの車両向けの交通規制に左右されず、また歩道橋などを使用したルートを検索できる。さらに、日本全国の地下街、駅構内地図を表示することができ、地下への出入り口、ATMトイレなどの位置を地図で確認できる。

一方、自転車ナビは一方通行などの規制に左右されないルート検索をする以外は、カーナビの機能と大きな違いはない。ガイド中の画面もほとんど同じだ。ただ、自転車ナビに限った機能ではないが、本アプリには音声ガイドのタイミングでバイブを作動させるバイブ案内機能がある。自転車にクレードルがない場合、スマートフォンをポケットに入れておき、バイブが動作したら一度止まって画面を確認するといった使い方ができるのだ。この方法なら音声案内が周りに響きわたって恥ずかしい思いをすることもない。

◆パソコン向けサイトとの連動機能も便利

いつもNAVIにはアプリと連動したパソコン用Webサイトがある。これが非常に便利だ。以前はこうしたパソコンとの連携が可能なナビアプリが多かったが、最近はかなり減ってしまったのは非常に不思議。そんな中でいつもNAVIの強力な連携機能は嬉しい限りだ。

パソコン向けサイトではGoogle マップなどと同じように施設やショップなどの検索ができる。当然ながら画面が広くキーボード、マウスも使えるので、スマートフォンで検索するよりずっと楽だ。見つけた場所は地点登録することができ、そのデータは即座にスマートフォンの地点登録に反映される。これが非常に便利で大量の地点登録も簡単にできる。

パソコン向けサイトには季節に応じて「お花見特集」などの観光情報やショップ情報、ホテルの宿泊プラン検索などのコンテンツがあり、旅行やドライブの計画を立てるのにも役立つ。この場合も目的地をスマートフォンで検索し直すという手間がないので快適だ。

さらにパソコン向けサイト上でルート検索、乗換検索をすることもできる検索した結果はルートとして保存し、スマートフォンから呼び出すことも可能だ。カーナビで検索されたルートが気に入らない場合は経由地を追加してルートを強制的に変えるのが常套手段だが、そんな操作もパソコンなら簡単にできる。これはかなり魅力的な機能だ。

Androidは「Google マップナビ」の完成度が高いため、ナビアプリにお金を出して利用する、というのはよほど特徴的な機能がない限りは難しいだろう。が、いつもNAVIは、オービスや(タクシー利用を含めた)ドアtoドアのナビ、ガソリン価格や季節のコンテンツなどGoogleにはないが実用性に優れた機能を備えて差別化を図っている。また、有料とは言っても出費は月額315円とミニマムだし、お試し期間もあるので試しに使ってみる価値はある。

《山田正昭》

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