この出入口情報が整備されたデータを使えば、適切な案内を最後まで行うことができる。これがゼンリンが進める「ドア to ドア」の基本的な考え方だ。
◆自動車が入れない細街路も最適に案内
ただ、日本の道路事情は複雑で一筋縄では行かないことが多い。人は通れても自動車が入れない幅員の道路に面して家が建っていることも現実に数多く存在するのだ。この場合、カーナビゲーションとして「ドア to ドア」は意味を成さない。そこで、出入口に通じる最も近い個所を最終地点となるよう一軒ずつ紐付け、もっとも出入口に近い場所で案内を終了するよう工夫を加えているのだ。