JR北海道、函館本線五稜郭~渡島大野間電化工事の起工式を4月開催

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函館本線の路線図。函館~五稜郭間は既に電化されていることから、五稜郭~渡島大野間を電化する。
  • 函館本線の路線図。函館~五稜郭間は既に電化されていることから、五稜郭~渡島大野間を電化する。
  • 新幹線と在来線の乗り換え駅となる新函館=渡島大野駅の駅舎のイメージ。
  • 新函館=渡島大野駅では新幹線と在来線が同一平面上で乗り換えできるようにする。

JR北海道は3月21日、函館本線五稜郭(北海道函館市)~渡島大野(北斗市)間14.5kmの電化工事の起工式を4月20日11時から七飯駅付近で執り行うと発表した。北海道新幹線新青森(青森県青森市)~新函館(仮称・北斗市)間の開業前の完成を目指す。

北海道新幹線は青森県青森市から北海道札幌市までの整備計画が決定しており、このうち青函トンネルを含む新青森~新函館間149kmが2015年度の開業を目指して工事が最盛期を迎えている。当面の終点となる新函館駅は函館本線の渡島大野駅に併設されるが、青函トンネルの北海道側坑口から札幌方面を目指すルートとなるため、函館市内には新幹線の駅が設置されない。こうしたことから、函館市と新函館駅のアクセス強化を図るため函館本線の電化が計画された。

計画によると、津軽海峡線の一部を構成する函館~五稜郭間3.4kmは既に電化されていることから、五稜郭~渡島大野間を新たに電化。架線電圧は函館~五稜郭間と同じ交流2万Vとする。総工事費は約18億円。

新幹線と在来線の乗り換え駅となる新函館=渡島大野駅では、在来線特急列車が停車する在来線1番線と函館~渡島大野間を結ぶアクセス電車が停車するアクセス線をそれぞれ在来線第1ホームに隣接させ、さらに在来線第1ホームは新幹線1番線に隣接する新幹線第1ホームに同じ平面上で移動できるようにして、新幹線と在来線が乗り継ぎしやすいようにする。

《草町義和》

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